異例な今年の暑さは、まだまだ長続きしそうな気配です。
体力温存を心がけたいものです。
今月は今の季節で気がかりな水分補給について。
透析患者さんの水分摂取は、「なるだけ少なく」、が目標です。
透析間の体重増加率は、中1日で、ドライウエイトの3%、
中2日で5%程度に収めることが望ましいです。増加率を適正範囲に収めるため、低栄養にならないよう食事をしっかり摂取しつつも、食事内の水分量と飲水量(食事外水分)は制限することが大切です。
時節柄、飲水量は意識していても、食事内水分量が多いものの過剰摂取で無意識に水分量が多くなるので、気をつけましょう。
以下は、水分の多い調理品・食材です。
主食;茹でうどん、茹でそば、ラーメン、雑炊、おかゆ
主菜;シチュー、カレー、鍋物、おでん
副菜;野菜おひたし、煮物、汁物、卵豆腐、豆腐
果物;すいか、オレンジ,もも、なし、りんご、ぶどう
菓子類;プリン、ゼリー類、アイスクリーム
のどが渇くことと塩分摂取量との関係は重要です。吸収されたナトリウム(食塩中の成分)によって、血漿浸透圧が上昇し、のどが渇いて水分が
欲しくなります。8gの塩分摂取で、約1ℓの水分貯留により体重が1㎏増加します。水分摂取の減量には、塩分を控えることが大切です。
夏場の発汗による塩分補給もある程度は必要ですが、透析患者さんはなるだけ控えましょう。
●夏の発汗で消耗される塩分について
発汗で失われる塩分量は汗の重量の約0.3%とされています。
一般的に、普通の人が一日に発汗する重量は約700mlで、この際に失われる塩分量は700ml×0.003=2.1gです。
通常の食事で、十分補える量だといえます。
ただし長時間の屋外での運動や作業などで多量の汗をかく場合は消失される塩分は多くなるので、ある程度の塩分の増量は必要とも言えそう
です。