高齢者の低栄養について

新緑美しい季節です

一日の寒暖差には気を付けて、こまめに衣類調整をしましょう

今月は高齢者の低栄養について。

高齢者の摂取栄養不足は筋力低下につながるので、エネルギー不足がないようにしっかりと摂取することが大切です。また良質たんぱく質を毎食摂ることを心がけましょう。小食の場合は、頻回食間食もお勧めです。高齢者といっても活動度合いや、病態、食欲、意欲などは様々で活動量や、身体能力、精神能力、社会環境などに応じた対応が必要です。

おおまかに次の分類に分けて食事管理を考えましょう。

 食欲があり身体活動が高い場合

透析間体重増加量から適切なドライウエイトを維持しつつ、

体重変化を確認しながら、痩せないようにます。

 食欲や意欲はあるが、身体活動が低い場合

転倒などを防ぎ、身体活動度をアップさせ、今の体力維持が可能なエネルギーの摂取を心がけましょう。そして塩分や水分摂取に気をつけながら、瘦せないようにしましょう。

 食欲や意欲がなく、身体活動が低い場合

低栄養にならないよう、しっかりエネルギー補給しましょう。

    エネルギー確保のため、高エネルギー飲料(表参照)間食類なども取り入れてみましょう。少量のアルコール摂取も、食欲を増進させてくれます。

高エネルギー飲料 表

種類

1本あたり(ml)

エネルギー量

(kcal

タンパク質

(g)

リーナレンPro1.0

250

400

4

リーナレンPro3.5

250

400

14

レナウェルA

125

200

0.75

レナウェル

125

200

3

最近話題になっているサルコペニアフレイルですが、サルコペニアとは、加齢による骨筋肉量の低下を伴う状態を指します。

フレイルとは、加齢により心身が老い衰えた状態のことを言います。

低栄養を早期チェックして、サルコペニアやフレイルに陥らないよう、食事管理と運動療法を実施していくことが大切です。

次回は食事摂取実践編に続きます。

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