脂肪の話2

連休も明け、清々しい新緑の候となりました。

さて前月に続いて、脂肪について。

脂肪の種類は飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は主に、動物性脂肪に多く含まれ、生活習慣病予防のためには摂り過ぎに注意が必要です。不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があり、主に植物油や魚油に含まれ、お勧めの油脂類です。

飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸の理想的な摂取比率は、

3:4:3 となります。これらの油脂の比率を考えての摂取は難しいので、以下のポイントに意識して油を摂りましょう。

 

  • 一日1回は肉や乳製品を摂取する(リン値が高いときは、乳製品は控えること)
  • サラダ油やオリーブオイルなどの植物性油脂を、一日1回は使用する。
  • 魚油は酸化しやすいので、なるだけ干物より生のものか加工してないものを選ぶこと

 

オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含み、抗酸化作用がありますが、高エネルギーであることには変わりないので、摂りすぎには注意が必要です。エネルギー補給したいときには、サラダにかけたり、炒めものにも利用しましょう。多価不飽和脂肪酸のリノレン酸や、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などは動脈硬化抑制作用が期待されます。マーガリンやファットスプレッドなどに含まれるトランス脂肪酸が冠動脈疾患のリスクになるという報告もあります。お知りおきください。

食事量が低下して低栄養が心配な場合は、飽和脂肪酸の摂取が多少多くなってもエネルギーアップを優先に考慮して、高エネルギーの脂肪をしっかりと摂取することが大切です。

PAGE TOP