№146
厳しい寒さもあと少し、梅の便りに心ほぐれます。
今月は食物繊維と便秘について、です。
カリウムが多い野菜や果物を控えると、どうしても食物繊維が不足しがちで、便秘を引き起こします。食物繊維は便秘予防と改善を促してくれる大切な栄養成分です。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。
水溶性食物繊維は、野菜、豆類、芋類に含まれ、腸のぜん動運動を活発にして、消化管の水分を抱え込んで、糞便量を増加させ、排便を促しやすくしてくれます。
不溶性食物繊維は、藻類、こんにゃく、果物に含まれ、便を柔らかくし、善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれます。
しっかり食物繊維を取りながらも、なるだけカリウム含量の少ない、食材を選んで摂取したいものです。こんにゃく、切り干し大根、キクラゲ、オクラ、豆苗、豆類などは、カリウム/食物繊維比が低いのでお勧め食材です。
便秘対策には規則正しい食生活、特に朝食をしっかり摂って正しい排便を促すようにしたり、香辛料などを取り入れて、腸への刺激を与えることもいいでしょう。一日で野菜、キノコ類、海藻など合わせて250~350gの摂取が理想ですが、不足気味が現実です。しっかり野菜を摂って食物繊維補給を意識してください。