風薫る5月、新緑爽やかな心地よい季節です。
今月は高齢者の栄養について。
国内での透析患者の67%が65歳以上の高齢者が占めています(2017年統計)それは我が国の高齢化率が上昇していることに起因しています。高齢者は心血管疾患や骨関節疾患などの合併症や、認知症などもあったりで、より一層の栄養管理が重要になってきます。
食生活管理の重要な3つのポイントをあげてみました。
体重コントロールのため、塩分管理の重要性
○成人の水分は55~60%ですが、高齢者は50%前後まで減少します。高齢者にとって、透析間体重の増加は、同じ増加量であっても普通成人に比べて、体への負担が大きくなります。
〇塩分制限が水分摂取を控え体重増加を抑えてくれます。
〇自分では薄味と思っていても、長年の食習慣と味覚障害で、塩分過多になっていることに≡も気を付けましょう。
〇汁物や漬物、麺類の汁は控えましょう。
〇副菜の摂りすぎにも注意してください。おかずの品数が多くなれば、たんぱく質は摂れますが、塩分過剰につながります。特に煮物は塩分が高めなので、意識して焼き物、炒めもの、和え物などの他の調理法も選びましょう。
○必要量のエネルギーとタンパク質の確保
○低栄養に対応した対処法
②と③は次回に、続きます。