さて先月の高齢者の食生活留意点、続きです。
その② 必要エネルギーとタンパク質の確保について
高齢者は透析の有無にかかわらず、たんぱく質の合成機能が低下し、アルブミン値が低くなりがちなので、適正なエネルギーとタンパク質の確保が必要です。次の点に注意しましょう。
1, 副菜と主食のバランスが大切です。おかずは栄養があると思いこみ、副菜に偏った食生活はタンパク質、塩分、リン、カリウムの過剰摂取になります。ご飯などの主食不足は、エネルギー低下につながります。主食をしっかり摂りましょう!
2, 身体を作っている栄養素はタンパク質です。タンパク質はアミノ酸で構成されていますが、体内で合成できない必須アミノ酸は、食品からの摂取が必要です。一日で、肉、魚、大豆製品などを、それぞれ約60g摂取しましょう。
3, いただきやすい調理の工夫をしましょう。高齢になると揚げ物が食べにくくなって、エネルギー確保が難しくなります。マヨネーズや、オイルドレッシングを使用して食べやすくして、同時にエネルギーアップを図りましょう。間食にゼリーやプリン、アイスクリームなどでエネルギー補給することもいいでしょう。
表は高齢者の一日食事目安量です。
これぐらい摂取できたら安心ですね。